タイの政治不安

タイの政情不安

タイは立憲君主制国王と軍事政権と民生選挙政権と3つの政治権力があるが、現在は軍事政権である。

冷戦で「共産主義を取締り、王制を守る」軍部をアメリカが支持した。経済的にタイを支えたのは、。日本の援助と日本企業の投資でした。冷戦終結でアメリカの支持もなくなり、タイでも民主化運動が高揚します。1992年、国王の仲介で軍部と民主化運動指導者の和解が成立した。2001年、携帯電話会社を経営するタクシンが首相に選出されました。華人系の警察官僚出身で、携帯電話会社で財をなし、北部の貧困地帯に投資を行いました。この結果、北部はタクシン支持になり、大統領に推す動き、さえ見せました。中国にとって、タイの王制と軍部は障害でしたから、タクシンと中国は共闘関係にあったといえます。南部、富裕層、軍部はタクシンを警戒します。2006年タクシンは軍事クーデターで追われます。タクシン派は赤の、反タクシン派は国王の黄色のシンボルカラーで、バンコクで衝突しました。2011年には、タクシンの妹インラックが女性首相に就任しました。そして、再び軍事クーデターで軍事政権に戻ってしまいました。王太子は軍部に近い立場です。2017年8月25日に、最高裁からインラック首相時代のコメ担保融資制度の国家財政損害の判決が出る。タイの対立再燃の懸念がある。 (世界史で学べ!地政学 茂木誠)