リフレは正しい
リフレが、デフレ退治の政策として正しいことが、アベノミクスの5年間の成果として証明された。(リフレは正しい 岩田規久男)
岩田は学習院の教授として、リフレ政策を山本幸三衆議院議員とともに、強力に主張して、安倍首相にアベノミクスとして採用された。現在は日銀の副総裁である。
リフレーションとは何か?
デフレ脱却のため、「年率数%の緩やかなインフレを目指す政策」である。
手法:「インフレターゲット+長期国債買いオペレーション」のことである。デフレから脱却したら、インフレターゲットのみに戻す。政策の主眼は、「実質金利を低下させること」である。そのために「マネーストックを大幅に増加させること」である。
日銀が長期国債を、銀行から毎年80兆円買い上げて、今年で累計400兆円が日銀=政府資産になって金利を払う必要がなくなったことにより、日本国の国債借金は実質ゼロになった。この効果は莫大に大きい。
政策メニュー:
伝統的金融政策に加え、特別金融政策(①外債、社債、株式、不動産投信など資産の買入れ②インフレ目標の設定③マイナス金利の導入④所得税、法人税減税⑤消費税引下げ)と財政政策(①公共投資②中央銀行による長期国債買入れ③政府紙幣発行)
リフレ政策はノーベル賞経済学者クルーグマンが提唱した。
過去の成功例
1.徳川吉宗が就任20年目に、小判の金含有量を減らし金融緩和政策で成功した(元文の改鋳)。
2.高橋是清は昭和金融恐慌を収めるために、インフレ政策(金本位制離脱、日銀国債引受け)をとり、世界に先駆けて景気回復し世界恐慌を乗り切った。
アベノミクス政策
1.1本目の矢:大胆な金融緩和政策 円安、株高に反転した。実物需要、生産増加、雇用好転
2.2本目の矢:財政支出増加
3.3本目の矢:規制緩和、貿易自由化 日本の観光産業の規制緩和により、外人観光客が激増
民主党時代の日銀のデフレ政策による円高で、日本の家電業界は崩壊した。中国、韓国に敗北し、シャープ、東芝などが倒産した。日本は40%の値上げが必要なのに、中国・韓国は20%値引きしても利益が出るようになった。日銀のデフレ放置政策の罪は大きい。