食卓の日本史と経済学(2)現代の理想的な家庭食

食卓の日本史と経済学(2)現代の理想的な家庭食

家庭食の原則は「美味い早い安い」である。1980年代の理想的な和食(デンプン6割、タンパク質、油脂4割、野菜)=2100calを維持するための推薦料理をまとめました。グローバル化された現代の日本の風土にあった和食を、食材と料理をキーにして考えます。旬の食材を使う。旬はその食材が一番安い季節で、栄養価も高い。1週間単位のメニューとして考えます。

1.食材はデンプン6割、タンパク質・油脂4割、野菜。1汁3菜。ご飯、汁、漬物+魚肉、豆、野菜

2.主食・でんぷん食 ご飯(白米、麦入りご飯、炊込みご飯、赤飯、おにぎり、海苔巻き、稲荷、ちらし寿司、お茶漬け、ご飯物(=天丼、親子丼、カツどん、豚丼、カレーライス、ハヤシライス、オムライス、チャーハン)、さつまいも、ながいも、さといも

パン食(ピザトースト、サンドイッチ)、麺粉食(鍋焼きうどん、そーめん、ざるそば、煮そば、すいとん、お好み焼き、スパゲッティナポリタン、ラーメン、冷中華、焼きそば)

3.汁 野菜・豆腐・魚貝の味噌汁、けんちん汁、豚汁、クリーム・ビーフシチュー

4.漬物(たくあん、白菜、青菜)=買う、漬け汁(めんつゆ、酢、みりん、酒、砂糖、塩)、サラダ

5.代表的惣菜

①純和食 納豆、生玉子、かき揚げ、煮豆=買う、きんぴら、おでん、練り物、きゅうりの酢の物、ほうれんそうのおひたし、塩振りトマト、厚揚げ煮物、湯豆腐、冷奴、ひじきの煮物、切干大根煮物、こんにゃく、目玉焼き、だしまき玉子、ポテトサラダ、生野菜サラダ、魚貝 ぶりの照り焼き、あじ・さば・鮭・干物の塩焼き、蛤、あさり、しじみ お茶、和菓子

②洋和食 すき焼き、寄せ鍋、肉じゃが、豚しょうが焼き、鶏の唐揚げ、トンカツ・コロッケ・アジフライ、ビーフステーキ、煮込みハンバーグ、ハムエッグ、茹でウインナーソーセージ、コーヒー、ココア、紅茶、牛乳、ヨーグルト

③中華和食 麻婆豆腐、野菜炒め、餃子・シューマイ

6.油脂類 サラダ油、ごま油、マヨネーズ、マーガリン、バター

7.果物 バナナ、はっさく、オレンジ、いちご、もも、なし、すいか、びわ、ぶどう、メロン、パイナップル、キウイ、みかん、かき、くり、りんご

8.現代の酒の消費 ビール7割、焼酎1割、日本酒7%、ワイン3%、ウイスキー1%

食は命なり。食は経済なり。そこそこ、いい物を少量残さず食べる。

和食は美を重んじる。食器も出来たら、気に入ったものを使う。