苦尽甘来、人生三道茶

苦尽甘来、人生三道茶

前回のブログで人生三道茶(北京、雲南、上海)の紀行本を読む話を書いた。北京、雲南、上海のなんと言うこともない紀行経験文なのだが、この中に出てくる表題の中国のことわざが、なかなか良いと思った。

苦尽甘来=人生はお茶を味わうようなもので、苦さ(苦労)もあれば、甘さ(喜び)もある。苦さが尽きれば、甘さが出てくる。

人生三道茶=雲南大理地方の白族の歌と踊りの鑑賞中、三道茶のもてなしを受ける。苦茶、甘茶、回味茶で、その味は苦め、甘め、後味がよい、となっている。三道茶は人生を表しているといわれる。苦茶は人生の苦しい時期を、甘茶はよい時期を、最後に、甘くて苦く、後味長い回味茶で、人生を回想する時期を表している。最後は、しみじみとそれらを振り返ることができるのだと教えてくれるのだ。