コレクション趣味
我家にクッチャという犬がいた。最初で最後の飼い犬で、17年(人間なら100歳)生きた。その犬が、食べ物を庭の土に埋めるのが、くせだった。後で食べるつもりだったのが、忘れたことも多かった。貯食行動と言う。秋に、リスがドングリを埋めたり、モズがえさを貯えたりすることだ。本能に基づいた行動である。
人間にも、本能的に価値のあるものを、貯えておく行動がある。人間のコレクション趣味も貯食行動の一種である。財界人の岩崎家、ブリジストン、サントリーなどは、財を成した後、美術品収集をした。結果、美術館、図書館、博物館などが出来て、文化の発展に寄与した。
趣味としてのコレクション 近代はありとあらゆるものがコレクションの対象になっている。お金、財産、美術品、工芸品、稀少本、古地図、動植物・鉱物標本、切手、コイン、模型、玩具、記念品、土産品、パッケージ、包装紙、キャラクターグッズ、カード類などである。
この中で、私がコレクションしたのは、絵(掛け軸、洋画)、茶道具、書道具、宝石鉱物、切手、紙幣コイン、庭の花木、家庭農園の野菜作り等である。貯食行動という人間の本能が満足され快感を得る、コレクション趣味は、静かな楽しみである。これからは、お金コレクションにもチャレンジしていきたい。
一般的なコレクションには限度がある。世の中、代表的な物の数が少ないのだ。庭木、野菜数も40から50種が限界である。絵、道具類、切手・コイン種類も同様である。世の中はそんなに存在アイテムは多くないのだ。現代文化も高々1万年くらいしか蓄積されてなく、地球の元素数も多くないのだ。
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