2017年世界の真実 長谷川慶太郎

2017年世界の真実 長谷川慶太郎

2016年8月の長谷川慶太郎がワック㈱から出しているシリーズ本。2014年以来、予測はかなりの精度で当っている。

1.2016年5月新G7体制がスタートした

EU、アメリカがデフレに落ち込み、デフレの先頭に立つ日本が、発言力を得た。G7(ロシア、中国除きの先進国、米、日、独、仏、英、伊、カナダ)がG20の上に位置付けられたということだ。

2.中国のAIIBは開店休業、独ドイチェバンク、仏BNBパリバ、英バークレイズ、伊・スペイン銀行は破綻寸前だ。日本の3大銀行のみが、長期資金貸出が可能な状況だ。中国・ロシアの銀行はつぶれかけている。中国の爆買いは人民元の下落を見越した先買いである。

3.EU  英はデフレからEU離脱を決めた。独のドイチェバンクはフォルクスワーゲンの貸出240兆円が危ない。仏はマイナス成長。シリア難民が問題だ。

4.ロシアは石油・天然ガスの価格低下が響き、ルーブルが半値になり、滅びの道を歩んでいる。中国は国力と経済が縮小している。過剰生産で無政府状態だ。国際発言権も低下している。

5.アメリカ 2016年11月の大統領選挙でトランプが白人票の6割をとる。今の体制にNOを突きつけ、変えようとしている。大学を卒業してもいい就職先がない。一方、シェール革命もこれからだ。

6.日本 アメリカがデフレに対応するとき、日本は今までどおりに商売をやっていればいい。日本は世界で一番デフレに強い体質を持っている。その成果が21世紀になって、ようやく表面にでてきた。

インフラ投資、新技術・新エネルギー開発などデフレを利用することで、新時代を切り開ける。