「疲れる相手の話をきちんと聞く49のコツ」から
西多精神科医は、外来診察では、半日で40人近く診療する。1人あたり10分弱で効率的に話を聞く精神科医として、身についた「聞く力」のコツを教えてくれました。相手が「ちゃんと聞いてくれた」と感じさせるのが、目標である。
1.「聞き始め」から「聞き終わり」までの基本
(1)「聞き始め」の役作り
ちゃんと座って、背筋を伸ばし、相手の眼を軽く見て、はっきり・ゆっくりしゃべる。
(2)初診は、たっぷり時間を使う。今、悩んでいる症状だけでなく、これまでの生活史や、家族背景などをじっくり聞く。初回がうまくいけば、2回目以降、短時間の診察でも、理解してくれる。
(3)表情、姿勢、声量で「共感」を示す。相手の状況(楽しい、深刻)に、鏡のように合わせる。
(4)相づちを工夫する。「ふんふん。へぇー。ほう。そうですか。」+(プラス)相手のキーワードをオウム返しにくりかえす。例えば、「へぇー。コロコロ変わるんだ。」
(5)話を早く切り上げようとしない。相手が拒絶、否認と取るので、話を早く切り上げようとしたら負け。逆に、そういう時は、「じっくり時間をかけよう」と仕切り直しをする。
(6)「聞き終り」も重要。特に初回は、「他に話してないことは、ありませんか?」と念押しする。相手は「ちゃんと聞いてくれた。」と後味の良さを感じる。9割が、「いえ。大丈夫です。」と感謝する。
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サクセス (水曜日, 17 2月 2016 07:57)
傾聴とか
オウム返しとか
ミラーとか
カウンセリングのコツを
学んで 日々の
対話にて
練習したいと思いました。