心理療法は多くの種類があります。
主なものに、精神分析、行動療法、認知療法、来談者(クライアント)中心療法、自律訓練法(催眠、イメージトレーニング)などがあります。
①精神分析(ドイツ)
神経症の原因は、過去の傷ついた経験が、影響を与えていると考える。患者の今まで抑圧してきたものを、意識化し、受容するのを援助する「語りによる治療」方法。専門性が大きい。
②行動療法(アメリカ)
問題とされる行動を減らし、望ましい行動を増やす方法。
例として、子供に対して、学校に行ったら、「報酬と賞賛を与え」、子供のやる気を増やす方法。おもちゃを、むやみに欲しがる子供(不適切行動)は、「徹底無視」で改善する。
③認知療法(アメリカ)
物事の考え方(ネガティブな結論)=認知、を変える(否定的見方⇒ちがう面を見る)ことによって、問題を解決する心理療法。抑うつ感情を書く⇒否定的な気持ちを書く⇒その気持ちの思考過程を書く⇒合理的な思考の仕方を考える⇒不安の内容を「悩んでないで、やってみよう!」で解決する。
④来談者(クライアント)中心療法(アメリカ)
来談者を中心としたカウンセリング療法。来談者のありのままの自己を、カウンセラーが容認して、来談者も自分自身を容認する方法。カウンセリングは来談者の言葉を肯定的に受容し、その言わんとしていることを、要約しつつ進める。カウンセラーが言語化し、それを共感してもらう。
⑤家族療法(ドイツ、アメリカ)
環境調整法。児童虐待、引きこもり、家庭内暴力、(いじめ人との交渉)などは、家族関係、夫婦関係、家庭環境と深く関わっています。家族・夫婦にカウンセラーが介入、アドバイスする方法。
⑥イメージ療法(ドイツ、アメリカ)
自律神経訓練法、催眠法の一種。その場面での望ましい行動、気持ちをイメージし、それを繰り返し頭の仲で再現することによって、恐怖や緊張を和らげる方法。スポーツ選手の試合前イメージトレーニング、人前の話で上がる人の防止などに活用される。精神安定には、「白隠禅師の軟酥の法」もある。
⑦ボディーアプローチ法(アメリカ、ドイツ)
体のゆがみを治すことによって、心のゆがみも治す心理療法。例えば、マッサージ法。古代ギリシア・インドで活用。現代では、スポーツマッサージ、美容マッサージ、アロマテラピーなど。
⑧芸術療法(ドイツ)
他の心理療法は、言葉をコミュニケーション・ツールとして用いるが、芸術療法は、絵画、工芸、音楽など、言葉以外のコミュニケーション・ツールを用いる療法です。
芸術は心を癒してくれる。歴史的には、中世アラビア文化では、精神治療は「休息、入浴、音楽」が原則であった。例えば、箱庭療法。子供は言語能力が低く、言葉でしゃべる必要のない箱庭=砂遊びを母親と一緒にすると、安心感が与えられ、癒しが得られる。
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サンサンビーム (土曜日, 13 2月 2016 07:48)
心理療法
様々あります。
心の病は
目には見えないので
見落とされがちですが
先ずは
病んでる方の立場にたって
寄り添ってあげる事が基本です。
話を傾聴して
何に悩んでいるか?
さがしていく。
人は理解されることにより
心が安らかになります。
身近に家族がいない場合は
勇気を出して
心理療法の医師に
相談すると良いです。