こころの病気とトラブル(2)

 (2)子どもの心の病気

 大人は心の危機に直面したとき、精神症状として意識化することができる。しかし、子どもは、まだ自我が成長していないので、実際の行動を通して表すことが多い。この行動を「問題行動」という。

 「子どもの問題行動」は、3分類される。

 Ⅰ.反社会的行動

(非行。思うようにならない時、自分以外の人のせいにし、自分の怒りを、社会の規範をやぶるような、攻撃的な行動に向ける)

①他者に対し、殴ったり蹴ったりする暴力行為 ②公共のものや他人のものを壊す破壊行為

③人を脅して、お金を取ったり、無理な要求する恐喝行為 ④万引きや窃盗

⑤家出 ⑥自己顕示やうそを頻繁につく

 Ⅱ.非社会的行動 (反社会的行動とは反対に、困ったことが生じた時、すべて自分の責任と思い、自分1人で背負ってしまうので、社会的な接触を避けることで、不安を回避しようとしている)

①人前で一切しゃべらない ②友だちを作らない ③自信がなく、無気力

④白昼夢(現実の世界から離れ、夢想の世界へ入る。不登校の子どもに多い)

 Ⅲ.神経性習癖 (緊張や不安が持続した結果、自分で意図しない身体的行動が起きる)

①チック(くせ) 突然大声を上げる、まばたきなど身体の一部が勝手に動いてしまう

②吃音(きつおん) 緊張して言葉がスムースに出てこない ③頻尿、夜尿 ④爪噛み、指しゃぶり

<心理学のすべて 浜村良久監修から>

 

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    サクセス (水曜日, 10 2月 2016 06:05)

    子供たちの言動に
    周囲の大人たちが
    関心を持つ事が
    大切だと思いました。
    危険信号をキャッチして
    早目の対応をしてあげたら
    子供たちの自殺も
    減りますね。